朝、洗顔のあとに鏡を見ると、目の下の影だけが顔を疲れて見せている。家族に「疲れてる?」と聞かれて、どきっとしたこともある。
高いアイクリームも、顔の体操も続けてきたのに、影は同じ場所に残ったまま。かといって整形は、費用もメスも、仕事を休むことも怖い。そう感じている方は少なくありません。
結論からお伝えします。目の下のたるみを取る方法は、「自分でできること」「エステ」「医療」の3つです。
どれが合うかは、たるみが「むくみ・皮膚のゆるみ・脂肪のふくらみ・くぼみ」の4つのタイプのどれから来ているかで決まります。
ただ、3つの方法を知るだけでは足りません。自分のタイプを知らないまま選ぶと、届かない方法にお金と時間を使い続けることになるからです。
たとえば、脂肪のふくらみはマッサージや化粧品では変わらないと言われています。
一方で、皮膚のゆるみには、自分で減らせる負担があります。同じ「たるみ」でも、届く方法がまったく違うのです。
「エステで取る」の中身も変わりました。2024年6月、厚生労働省は、医師免許のない人がHIFU(ハイフ)を行えば医師法違反になると示しています。
- 3つの方法が届く場所と、即効性の目安
- 鏡で4つのタイプを確かめる方法と、タイプ別の早見表
- 自分でできる「減らす」ケア
- エステと医療の線引き
- 医療の3つの方法と、受ける前の確認
- 費用・仕事を休む日数・通い終えるまでの総額の比べ方
手元に鏡を置いて、自分の目の下と見比べながら読んでみてください。
この記事を書いてる人
一般社団法人 国際セルケア推進協会(ICCA) 代表理事
肌育サロン 天使のしずく 本店”文 梨華
1986年生まれ
福岡在住,4児の母
“再生美容を身近に”という想いで幹細胞エクソソームを使用した、顔のたるみ特化型「移動式サロン」を全国12店舗展開中。“自分”をあきらめず、もう一度人生を育てなおすという選択肢を持つため「整形でもエステでもない、新しい美容のかたち」を体現。妥協なく見た目だけでなく“心まで動かす美容”を提供している。「天使のしずく公式YouTube」を運営中。
\ 劇的ビフォーアフター公開中 /
目の下のたるみを取る方法は3つ。届く場所がそれぞれ違う

目の下のたるみを取る方法は「自分でできること」「エステ」「医療」の3つで、優劣ではなく、届く場所が違います。
目の下のたるみは、脂肪のふくらみ・皮膚のゆるみ・くぼみが重なって見えるものです。そこに、日によって変わるむくみが加わります。
3つの方法は、このうちのどこに働きかけるかが違います。
| 方法 | 届く場所 |
|---|---|
| 自分でできること | 紫外線やこする回数など、肌への負担を減らして、たるみを進ませない |
| エステ | 切らずに目元の肌を整え、ハリ不足や乾燥で濃く見える影を目立ちにくくする。脂肪や形は変えない |
| 医療 | 脂肪のふくらみ・へこみ・余った皮膚など、形そのもの |
「どれがいちばん効くか」ではなく、「自分のたるみに、どれが届くか」で選ぶと、遠回りをせずに済みます。
目の下のたるみを取る方法に即効はある?その日に変わりやすいのはむくみと乾燥まで
今日すぐ、たるみそのものを消す方法はありません。
1回や一晩で「軽くなった」と感じるとき、変わっているのは、むくみや乾燥による見え方であることが多いと言われています。
寝不足や塩分の多い食事のあと、朝だけ目の下が重く見える。こうしたむくみは、同じ日のうちに軽くなることがあります。ただ、次の日には戻ることもあります。
皮膚のゆるみは、紫外線などの負担が長い時間をかけて積み重なったものです。脂肪のふくらみやくぼみは、形そのものの変化です。
どちらも、1回のケアで変わるものではありません。
「頑張っているのに変わらない」と感じていたなら、努力が足りなかったのではありません。むくみ以外の原因に、その日に変わる効き目を期待していた可能性があります。
鏡で4つのタイプを確かめる(むくみ・皮膚のゆるみ・脂肪のふくらみ・くぼみ)

自分のタイプは、鏡があれば家で大まかに確かめられます。
見るのは朝起きてすぐと夜の2回。毎回同じ窓辺の明るさで見ると、比べやすくなります。
4タイプの見分け方
- むくみ:朝は目立つのに、夕方には軽くなっている
- 脂肪のふくらみ:顔は正面のまま目線だけを上に向けると、袋のようなふくらみがはっきりする
- くぼみ(影):ふくらみの下や頬との境目が、線を引いたようにへこんで影になっている
- 皮膚のゆるみ:小じわやたわみが目立ち、指先で目尻側へ軽く引くと薄くなる
指で引くときは、そっと触れる程度にしてください。強く引いたりこすったりすると、それ自体が目元の負担になります。
4つのうち1つだけに当てはまる人は、多くありません。いくつか当てはまったら、いちばん気になるものから考えます。
これは診断ではなく、自分の悩みの方向を知るための手がかりです。
50代の目の下のたるみ改善は、重なったタイプを1つずつ
50代は、いくつかのタイプが同時に出やすい年代です。年齢とともに皮膚のハリが落ち、目の下の脂肪を支える力も弱まると言われているためです。
「むくみだと思っていたら、皮膚のゆるみも進んでいた」ということもあります。重なっているときは全部を一度に変えようとせず、次の順で考えると迷いません。
- 自分で減らせる負担(紫外線・こする回数)から始める
- 皮膚のゆるみや、乾燥で濃く見える影は、エステのお手入れも候補にする
- ふくらみそのものを小さくしたい、へこみを埋めたいなら、医療の相談も選択肢に入れる
50代でたるみが急に進むと感じる理由は、たるみ 50代で急に進む4つの原因と40代との違いで、肌・脂肪・筋膜・骨の4つに分けて解説しています。
タイプ別に、まず試すことと次の候補
4つのタイプごとに、まず試すことと、それでも気になるときの次の候補をまとめました。
| タイプ | まず試すこと → 次の候補 |
|---|---|
| むくみ | 睡眠と塩分を見直し、朝と夕方の差を見る → その日に変わりやすいので、まずは生活の見直しから |
| 皮膚のゆるみ | 紫外線とこする回数を減らす → エステのお手入れ |
| 脂肪のふくらみ | こすらず、進ませないケアを続ける → ふくらみを小さくしたいなら、医療(まぶたの裏から脂肪を取る など)の相談 |
| くぼみ(影) | 乾燥と摩擦を減らす → へこみを埋めたいなら医療(注入など)の相談。乾燥で影が濃く見える分はエステも候補 |
どのタイプでも、最初の一歩は「自分で減らせる負担を減らす」ことです。次の章で、その中身を紹介します。
自分でできるのは「足す」より「減らす」ケア

自分でできることの中心は、新しい化粧品を足すことではなく、肌への負担を減らすことです。
高いアイクリームを重ねる前に、次の3つを見直します。
紫外線を減らす
紫外線は、肌のハリを保つ線維を壊します。
日本皮膚科学会の皮膚科Q&A「日焼け」Q5 光老化は普通の老化とどう違うのですか?では、紫外線で真皮の弾性線維が壊れると張りがなくなり、しわやたるみができると説明しています。
同じQ5には、光線防御によって多少とも元に戻る可能性がある、とも書かれています。
日焼け止め・日傘・帽子・サングラスで、浴びる量そのものを減らします。
目のまわりは塗り残しやすい場所なので、目の下のきわまで塗れているかを鏡で確かめてください。
目元をこする回数を減らす
目元の皮膚は顔の中でも薄く、強くこする摩擦は負担になると言われています。
クレンジングでアイメイクをこすり落とす、タオルでゴシゴシ拭く、アイクリームをすり込む。どれも毎日のことなので、回数が積み重なります。
- タオルは押し当てて水気を取る
- アイクリームは指の腹でそっと押さえる
- アイメイクはクレンジングをなじませてから、こすらず短く落とす
脂肪のふくらみは、マッサージや化粧品では変わらないと言われている
マッサージや化粧品で、目の下の脂肪の量や位置を変えることはできないと言われています。
福岡県のページ「化粧品の効能の範囲」に並ぶ化粧品の効能は56項目で、「肌にはりを与える」「乾燥による小ジワを目立たなくする」などです。
脂肪の量や位置を変える効能は入っていません。
ふくらみが強く出た方も、自分でできることがむだになるわけではありません。周りの皮膚を守り、たるみをこれ以上進ませない意味があります。
そのうえで、ふくらみそのものを小さくしたいなら、医療で何ができるかを早めに調べておくと、お金と時間をむだにせずに済みます。
減らすケアを週ごとにどう進めるかは、たるみ改善で自分でできるのは「減らす」ケア5つで、3〜4週間の手順にしています。
自力でどこまで変わるのかの境目は、目の下のたるみ取りは自力でできる!?切らずに変わる人の新常識を公開にまとめています。
エステと医療の線引きは「切る・形を変える」かどうか

エステと医療を分けるのは、効き目の強さや値段ではなく、「切る・形を変える」かどうかです。
脂肪を取る、へこみを埋める、余った皮膚を切るといった形を変えることは医療で、エステは切らずに肌を整えるところです。
エステは切らずに肌を整え、影を目立ちにくくする
フェイシャルエステは、リラクゼーション中心のもの、美容成分を肌に入れる導入、手技、機器を使うものなど、種類によって中身が違います。
目元では、肌を温めたり、うるおいを与えたり、筋肉に刺激を入れたりして、ハリ不足や乾燥で濃く見える影を目立ちにくくするお手入れが中心です。
通ううちに「目元にハリが出た」「影が薄くなった」と感じる方もいます。感じ方には個人差があり、1回で変わると約束できるものではありません。
エステは、脂肪の量や位置は変えません。
だから、むくみや皮膚のゆるみ、乾燥で濃く見える影が気になる人には選択肢になり、ふくらみそのものを小さくしたい人には医療が近い選択肢になります。
エステでしないこと:脂肪を取る・形を変える・HIFU
エステは医療ではないので、次の3つはしません。
- 目の下の脂肪を取り除く
- 切ったり注入したりして、形を変える
- HIFU(ハイフ)を当てる
HIFUは、2024年6月に厚生労働省が、医師免許のない人が行えば医師法違反になると示した施術です(厚生労働省の通知「医師免許を有しない者が行った高密度焦点式超音波を用いた施術について」)。
このことを知らずに目元の「ハイフ」をうたうメニューを選ぶと、医師でない人の施術を受けることになります。
エステを選ぶときは、メニューにHIFUが入っていないかを先に確かめてください。
エステに通った方の、期間・回数・撮影条件を書き添えた写真の記録は、目の下のたるみ エステで治る?切らずにできる3つと限界で見られます。エステで目元にできる3つのお手入れも、同じ記事で紹介しています。
医療は「注入・まぶたの裏から脂肪を取る・皮膚を切る」の3つ。受ける前に確かめたいこと

医療で目の下のたるみに使われる主な方法は、注入、まぶたの裏から脂肪を取る方法、皮膚を切る方法の3つです。
それぞれ対応できる状態が違うので、受ける前に「自分のどのタイプに、どこまで対応できるか」を確かめます。
3つの方法と、主に対応する状態
HOT PEPPER Beauty 美容クリニックの医師監修ページ「下まぶたのクマ・たるみ取り」の「各治療法の比較」(2023年5月時点)をもとにすると、次のように整理できます。
| 方法 | 主に対応する状態と注意点 |
|---|---|
| 注入(ヒアルロン酸・自己脂肪) | 軽度のたるみ・くぼみ。切らないが針を使う。効果は限られ、くり返しが必要な場合もある |
| まぶたの裏から脂肪を取る(経結膜脱脂法) | 脂肪のふくらみ。顔の表面に傷は付かない。くぼみは治療できず、取る量によってはくぼむ場合がある |
| 皮膚を切る(下眼瞼切開法・ハムラ法など) | 脂肪のふくらみと、皮膚のたるみ・小じわ。ハムラ法はふくらみとくぼみを同時に。傷跡が残る場合があり、元には戻せない |
まぶたの裏から脂肪を取る方法は、「切らない方法」と紹介されることがあります。顔の表面に傷は付きませんが、まぶたの裏側から脂肪を取り出す手術です。
知っておきたいのは、脂肪を取るだけでは、くぼみや皮膚のゆるみは残るということです。
くぼみや皮膚のゆるみが強い人がふくらみだけを取ると、影やしわっぽさが残り、「思ったほど変わらない」と感じることがあります。
カウンセリングでは「どの施術がいいですか」ではなく、「私のたるみはどのタイプで、この施術はどこまで対応できますか」と聞いてください。取ったのに影が残る、という食い違いを防ぎやすくなります。
厚生労働省のチェック4つ
厚生労働省は、ページ「確認してください!美容医療を受ける前にもう一度」の見出し「美容医療を受けようと考えている方は、施術前にチェックを!」で、次の4つを確かめるよう呼びかけています。
- 使用する薬などがどのようなものか、自分でも説明できますか?
- 効果だけでなく、リスクや副作用などについても知り、納得しましたか?
- ほかの方法や選択肢の説明も受け、自分で選択しましたか?
- その美容医療は「今すぐ」必要ですか?
3つ目の「ほかの方法」は、医療の中のほかの施術だけでなく、エステや、今は何もしないという選び方まで含めて考えると、比べる幅が広がります。
カウンセリングで聞くことを5つの質問にしたメモと、ダウンタイム・相場の詳しい目安は、目の下のたるみ取りで後悔しないために|受ける前の5つの確認と相場にあります。
3つの方法を「変えたいもの・休める日数・通い終えるまでの総額」で比べる

3つの方法は、1回の値段ではなく、「何を変えたいか」「仕事を何日休めるか」「通い終えるまでに総額いくらか」で比べます。
変えたいものは上のタイプ別の早見表で決まるので、ここでは休みと費用を並べます。
費用と仕事を休むかの目安
手術と注入の数字は、上と同じ医師監修ページの「施術の詳細」(2023年5月時点)によります。
エステの数字は、全国のサロンのメニューを集めたフェイシャルエステ 相場|年代別の目安と自分で決める3ステップの集計です。
| 方法 | 費用と休みの目安 |
|---|---|
| 自分でできること | 今ある日焼け止めや帽子で始められる。仕事は休まない |
| エステ | 通常メニュー1回の中央値11,000円。月1回・6か月なら約66,000円。切らず針も使わないので、仕事を休む前提のものではない |
| 注入(ヒアルロン酸・自己脂肪) | 両目で20,000〜330,000円。切らないが針を使う。くり返しが必要な場合もある |
| 手術(脱脂・切開・ハムラ法など) | 両目で90,000〜740,000円。局所麻酔で行う。大きな腫れ・内出血は1〜2週間ほど、腫れが消えるまで通常1か月ほど |
手術の金額の幅が大きいのは、方法と、組み合わせる内容によって変わるためです。
「大きな腫れが引く日」と「人から見て自然に見える日」は違う

手術を考えるときは、休む日数を「大きな腫れが引く日」だけで決めないことが大切です。
同じ医師監修ページでは、大きな腫れや赤み、内出血は1〜2週間ほどで落ち着き、腫れが消えるまでには通常1か月ほどかかるとしています。
近くで顔を合わせる接客の仕事では、2週間たっても気づかれることがあります。
休みは1〜2週間を最低ラインにし、同窓会や旅行など人に会う予定があるなら、その日から1か月以上さかのぼって日程を組むと安心です。
エステは1回でなく、通う期間の総額で比べる
エステは1回の値段が安く見えても、回数を重ねると総額が変わります。
通常メニュー1回の中央値11,000円で月1回・6か月通うと約66,000円になり、注入の価格帯に入ってきます。
もう一つ気をつけたいのが、初回の値段です。
同じ集計では、初回クーポンの中央値は7,700円で、2回目から払う通常メニューの中央値11,000円とは、およそ3,000円の差がありました。
初回の値段だけで比べると、通い始めてから「思っていたより高い」となりがちです。
通い始める前に「何か月通う想定で、総額はいくらか」を聞いておくと、ほかの方法と並べて比べられます。
まとめ:鏡でタイプを確かめ、「減らす」ケアを1つ始めて、比べる方法を1つに絞る
この記事の要点は3つです。
- 目の下のたるみを取る方法は「自分でできること・エステ・医療」の3つで、届く場所が違う
- どれが合うかは、むくみ・皮膚のゆるみ・脂肪のふくらみ・くぼみの4タイプで決まる
- 比べるのは1回の値段でなく、仕事を休む日数と通い終えるまでの総額
次にすることは、今日の鏡で自分のタイプを確かめ、紫外線かこする回数のどちらかを1つ減らすことです。
そのうえで、気になったタイプに近い記事を1本読んでみてください。
- 自分でどこまで変わるかを知りたい:目の下のたるみ取りは自力でできる!?切らずに変わる人の新常識を公開
- 切らずにエステでできることを知りたい:目の下のたるみ エステで治る?切らずにできる3つと限界
- 医療を受ける前に確かめたい:目の下のたるみ取りで後悔しないために|受ける前の5つの確認と相場
自分のタイプがどれか決めきれないときは、プロに一度見てもらうのも一つの手です。
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